さだまさし?爆竹?長崎の「精霊流し」に行ってみた

長崎市の夏の風物詩ともいえる精霊流し。

長崎市近郊の市町村行われるようですが、やはり一番規模の大きいのが長崎市中心街といえます。

今回は長崎市中心街の精霊流しにスポットを当て、体験談や見物の際の注意点についてまとめました。

 

 

精霊流しとは?

精霊流しは、毎年8月15日に行われる初盆の伝統行事です。亡くなった方を偲び、その霊を弔うために行われます。

有名な歌手が歌にする程の伝統がありますが、歌のイメージで見学をするとちょっとビックリしてしまうほど、実際には活気のある賑やかで派手な行事です。

歌のイメージは、どちらかというと精霊流しを終えた後の家族の雰囲気が近いイメージです。

 

 

どんなものが準備される?

精霊流しには手押し式の船、爆竹等の花火、鐘(つり下げ式の小さな銅鑼)、印灯籠が準備されます。
船は基本的に各家庭で飾り付けをしていきます。

そのためお盆の時期になるといたるところに飾り付け途中の精霊船があり、個性的な船をたくさん見ることができます。

船首には一般的に大きく家名が記されていて、自治会や病院等で特別に精霊流しを出しているところでは、町名等が記されていることがあります。

船首の飾り付けに使用するのはプラスチックでできた花や杉等の青い葉です。

流す家庭によっては花を手作りするために紙で折るところもあり、飾り付けにとても心をこめていることを伺わせます。

船の胴回りにもそれぞれ波模様等の柄の布が巻かれ、人が押せるように太い竹の棒が両方に出ています。

船の大きさは大小様々で、二人で抱えられるほど小さいものから、いくつも連なって2 0人以上の担ぎ手で押していく大きな長いものまであります。

船の上には、一般的に「西方丸」という、極楽浄土へ着きますようにとの願いをこめた精霊船帆も飾り付けられます。

船尾にはワラの長くヒラヒラしたものが付いており、その他に担ぎ手のジュースやお酒等の飲み物も別に運びます。

流す時に使う爆竹やロケット花火等は通常箱買いしてあるので、船の中に入れておきます。

よく見かけるサイズの船は全長が6mほどあり、担ぎ手や荷物を運ぶ人も合わせると10人以上の規模になるので、親戚一同総出で故人のために準備します。

最近は担ぎ手の人数を集めるのが難しい家庭もあり、家族の友人に来てもらうこともあります。

故人の特徴を一番表すのが船の先頭を行く印灯籠で、釣りが好きな故人は釣りをしている絵が描かれていたりしてどんな方だったのかが偲ばれます。

 

 

精霊流しをやってみる!スケジュールは?

精霊船を流す際は、当日の15時頃までには全員集まって最終確認をするのが一般的です。

混雑に巻き込まれないようにしたい場合は少し早めに出発することもあります。

家庭によっては精霊船を流す前に腹ごしらえの食事を出すところもあり、流す前に酒盛りもあったりします。

また、精霊船を流しながら缶ビール等のお酒を飲む場合もあります。
流し終えた後は大抵もう一度食事が準備されており、ここで故人との思い出を話しながら精霊流しが無事に終わったことを喜びます。

通常、手伝ってくれた方には食事をふるまうだけではなく、少しお金やお土産を包んで渡し、感謝の気持ちを表現します。

精霊流しを終えた後の家族は、準備が大変だったぶん充実した気持ちもありますが、一つの節目が終わって少し寂しさを感じてしまうことが大半です。

 

 

精霊流しはどこで行われる?

精霊流しは長崎県全域で行われているようですが、最も賑わいをみせるのは長崎市の中心部です。
そのなかでも昔から一番賑わうのは、長崎駅から大波止の流し場コースや、浜の街から県庁坂を通過して大波止までのコースです。
17時頃から少しずつ爆竹と鐘の音がし始め、皆が海辺にある「流し場」を目指して船を曳いて(押して)いきます。
昔は岸壁に止まっていた船に投げ込んでいるのを見たことがありますが、現在は流し場に重機が置かれており、曳いた船はここで解体されます。

 

 

精霊流しの一番のおすすめスポットは?見どころは?

精霊流しの見物をするとき、一番のおすすめスポットは県庁坂です。

現在は規制もあり見られなくなりましたが、昔は精霊船をこの県庁坂でくるくると回す「引き回し」も行われていました。

とても派手なパフォーマンスなのですが、飾っている提灯の火が燃え移って船が燃える等の危険が伴っていました。

また、故人を極楽浄土へ送り出すという本来の意味も尊重し、現在は規制されたと考えられています。
精霊流しの様子は毎年テレビ中継されており、終わった後もダイジェスト版が放送されます。

この中継はやはりこの県庁坂付近がメインなので、気合いを入れて装飾された船や全長の長い豪華な船は大抵この県庁坂を通ります。

そのため船を曳くコースによっては3時間以上かかることも多く、実際に流すときはコースを考えることも大切になってきます。

そんな中で一番の見どころポイントといえば、やはり暗くなってから明かりが灯った精霊船の列です。

爆竹の音や鳴り響く鐘の音が大きいのでそちらのほうにばかり気をとられがちですが、暗い中に浮かび上がる精霊船の灯りの列はとても幻想的です。

純粋に灯りの列を見て楽しみたいのであれば、県庁坂付近の中心部より少し離れたところでの見学をおすすめします。

しかし、鳴り響く爆竹と銅鑼に似た鐘の音も精霊流しの醍醐味です。

初めは中心部から離れたところで見物し、歩きながら中心部に近づいていくと雰囲気にも慣れるかもしれません。

 

 

精霊流しを見るときに注意することは?

精霊流しを見るときには、色々と注意しておく点があります。

まず、必ず持っていくものは耳栓です。

爆竹の音はかなり大きく隣の人の声も聞こえないくらいなので、鼓膜を痛めないように必ず携帯しましょう。

もし事前に購入するのを忘れた場合でも、当日はコンビニで並んでいることが多いので見かけたら購入しましょう。

そして、リュックやハンドバッグは避け、できれば斜めがけの小さなバッグで貴重品を携帯します。
ファスナー式のしっかり蓋がしまるものがベストです。

一番賑わう県庁坂近くだけでなく、当日はすれ違うのも難しいほど見物の人が溢れています。

残念ながらそんな中で見物に夢中になっているときに、財布を盗難されることもよく起こっています。

そのため、貴重品はできるだけ管理しやすい小さいバッグに入れてお腹の前のほうに回しておけるバッグにしておくと安心です。

服装はできるだけ歩きやすく疲れにくい靴と長ズボンを着用しましょう。
そして、夏場ですが可能ならば薄い長袖の上着も着用します。

これは、飛んでくる爆竹から身を守るためです。

爆竹はその名の通りに爆発して飛散しますので、思いがけない方向から飛んでくることがあります。

パフォーマンスで、わざと見物客の方に爆竹を投げる方も珍しくありません。

飛んできた爆竹でやけどしないためにも、できるだけ肌を出さない服装で出かけることを心がけましょう。

また、小さな子どもは顔の高さに爆竹が飛んでくる危険性や人混みで迷子になる心配もありますので、特に注意をしてくださいね。

 

 

精霊流しの交通規制

精霊船は歩道ではなく車道を曳いて進むので、市内全体で交通規制がかかることにも注意が必要です。

船の流し場に近い大波止付近は、ほぼ全車線と全道路が車両通行止めになります。

それ以外の場所でも、早い時間から第一車線は車両が走れない状態になることも。

精霊船は車が横を走っていても平然と車両に向かって爆竹を投げながら進んでいくので、故障や事故や怖い場合は、当日の運転を避けて公共交通機関を利用しましょう。

バイクの場合も同様に注意してくださいね。

ちなみにですが、船の流し場付近では人が歩くのも規制されている場所がありますので、事前に情報を確認しておいたり、当日出ている看板に注意して進みましょう。

 


長崎の伝統と賑やかさがある独特の行事、精霊流し。
見物の際は怪我に注意をしながら、ぜひ家族の故人に対する思いに触れてみてくださいね。

 

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